伝統歌舞伎保存会

平成23年 小学生のための歌舞伎体験教室

7月9日 鬘(かつら)あわせ
7月10日 鑑賞教室+舞台機構の体験
7月18日 体験教室のガイダンス+浴衣の着方教室
8月2日 歌舞伎ワークショップ
8月15日〜21日 体験教室
≪講師紹介≫

 

鬘(かつら)あわせ 7月9日(土)
会 場 東京鴨治床山株式会社
【鬘あわせの様子を写真でご紹介しましょう】
 『寿曾我対面』の発表会に向けて、配役ごとに〈鬘あわせ〉を行いました。歌舞伎の鬘は、一人一人の頭の形にあわせて銅の台金(だいがね)で土台をつくり、毛髪を植え込んだ羽二重(はぶたえ)をそれに貼ってつくります。髪型を結い上げるのは床山(とこやま)さんの仕事です。子供たちは、初めての羽二重姿に照れながらも、体験教室への期待に胸を躍らせている様子でした。

 

歌舞伎鑑賞教室+舞台機構の体験 7月10日(日)
会 場 国立劇場大劇場

 

 解説『歌舞伎のみかた』と『義経千本桜』を観劇しました。
 この日の参加者は児童と保護者合わせておよそ450名。終演後、舞台のセリの動きを見学した後、児童の皆さんは舞台に上がり、国立劇場舞台技術部のスタッフによる舞台機構の説明を聞きました。その後、照明や音響効果、廻り舞台などを実際に体験。『義経千本桜』に出演の市川團蔵さんによるご挨拶も行われました。

 

【舞台機構の体験の様子を写真でご紹介しましょう】
大中小の“セリ”が上下に動くさまは迫力満点です
花道を通って舞台に上がります

 

武蔵坊弁慶役の市川團蔵さんが扮装のままご挨拶 青空と雲の様子を照明で再現。一日の光の移り変わりを表現する照明の技術を見学しました

 

音響スタッフが赤貝の貝殻を擦り合わせてカエルの鳴き声を表現します
廻り舞台に乗って舞台を一周しました

 

バトンに吊られた藤の花が降りてきました
雪籠(ゆきかご)を揺すって、紙の雪を降らせてみました

 

 

ガイダンス+浴衣の着方教室 7月18日(月・祝)
会 場 国立劇場 伝統芸能情報館

 


 まず、全員でガイダンス。市川團蔵さんが前回の体験教室の様子や、『寿曾我対面』について説明しました。発表会の舞台の様子が画面に映ると、美しい衣裳に子供たちの目も輝きます。
 配役発表のあと、部屋ごとに分かれて、浴衣の着方、立居振舞のお稽古を行いました。立居振舞の稽古では、浴衣を着て立ったり座ったり、扇子の扱いを習ったりと、かわいい姿でこれからはじまる教室に向けて、皆一生懸命でした。

 

【浴衣の着方教室の様子を写真でご紹介しましょう】
帯の結び方を熱心に学びます 扇子を前においてのご挨拶で立居振舞のお稽古が始まります

 

 

浴衣を着て歩き方のお稽古
お稽古のあとは、浴衣を綺麗にたたみます

 

 

歌舞伎ワークショップ 8月2日(火)
会 場 江戸東京博物館ホール
出 演 市川團蔵、中村歌昇、中村芝雀、中村時蔵、他
竹本連中:竹本幹太夫、豊澤淳一郎
長唄三味線:鳥羽屋里長社中
囃子:歌舞伎囃子協会
狂言作者 竹柴吉松
つけ打ち 丹崎健一
共 催 東京歴史文化財団 東京都江戸東京博物館
協 力 パシフィックアートセンター、藤浪小道具、東京演劇かつら、
東京鴨治床山、床山かしわや、日本演劇衣裳、松竹衣裳、宮本卯之助商店

 

【ワークショップの様子を写真でご紹介しましょう】
 「平成23年度小学生のための歌舞伎ワークショップ」が、開催されました。今年は中村歌昇さん、中村芝雀さんによる楽しいお話と、市川團蔵さんが梅王丸に扮するまでを舞台の上で披露、そして市川團蔵さん、中村時蔵さん、中村萬太郎さんによる『菅原伝授手習鑑』車引の場の鑑賞という豪華な内容。小学生とその保護者が大勢参加しました。
 開演すると場内は真っ暗になり、舞台の中央に大きなガマ蛙が・・・そのガマの中から、中村歌昇さんが登場してワークショップが始まりました。

  

怪しげな雰囲気の舞台に、ガマが登場して開幕! 舞台の上から馬に乗りました

 

目の前を猪が勢いよく走り抜けていきます 歌昇さんと一緒にみんなで“見得(みえ)”に挑戦しました

 

“差金(さしがね)”の蝶や鳥を使ってみます
「この音は何をあらわしているかな?」風音や雪の音を聴きました

 

雷の音を表す“雷車(らいしゃ)”の実演を見学しました
赤貝の貝殻をすり合わせてカエルの鳴き声を出してみました

 

團蔵さんが隈(くま)を取る様子がよくわかります 舞台上で、なんと5人ががりで立派な衣裳を着けていきます

 

『菅原伝授手習鑑』車引の一場面を鑑賞します 最後に出演者が舞台に揃って挨拶しました

   

時蔵さんの桜丸(左)、團蔵さん扮する梅王丸。迫力のある舞台を楽しみました

 

 

 

歌舞伎体験教室 8月15日(月)〜21日(日)

夏休み中の7日間にわたって行われた歌舞伎体験教室。初日は緊張気味で大人しかった子供たちも、日を重ねるごとに、歌舞伎の世界が楽しくてたまらなくなっていく様子でした。
子供たちは歌舞伎にまつわる日替りプログラムを体験しながら、講師と共に稽古を積み、7日目の発表会ではすばらしい『寿曾我対面』の舞台をつとめあげました。各日ごとに写真をたくさん掲載した詳細ページがあります。ぜひそちらもご覧ください。

 

15日(月) 開講式、結髪(けっぱつ)の見学と衣裳の体験、歌舞伎の演技の体験
開講式では、はじめに中村梅玉担当理事の挨拶と、講師の紹介が行われました。その後、班ごとに子供たち、保護者と講師で記念撮影。初日の日替りプログラムでは、女方の鬘の結髪(けっぱつ)を見学。その後大磯の虎役の子供が、傾城の鬘と衣裳を体験。衣裳を順番に持ってみて、その重さにみんな驚いた様子でした。そのあと、『寿曾我対面』の「本読み(セリフの稽古)」をそれぞれの配役に分かれて行いました。
 

 

 

16日(火) 歌舞伎音楽を体験する(その1)、歌舞伎の演技の体験

竹本(義太夫)の語りと太棹(ふとざお)三味線を聴きました。竹本幹太夫さんが義太夫を解説。子供たちは、大きな声を出して義太夫を体験しました。三味線は豊澤長一郎さん。演技の体験では、役ごとにセリフと動きの稽古を行いました。

 

 

 

17日(水) 立廻りの体験、歌舞伎の演技の体験

 

立廻りの実演を見学しました。迫力ある立廻りにみんなくぎ付け。その後、二人一組になって立廻りの体験。先生が教えてくれる型を真似て、みんなかっこよく決まりました。
 

 

 

18日(木) 歌舞伎音楽を体験する(その2)、歌舞伎の演技の体験

 

6年生は鳥羽屋里夕先生たちの指導で、長唄三味線で、『蛍(ほたる)来い』を一曲弾けるまで練習。4・5年生は田中傳左衛門社中の先生方の指導で鳴物楽器の合奏を楽しみました。
 

 

 

19日(金) 歌舞伎の演技の体験

 

この日は『寿曾我対面』の”総ざらい”。はじめて“ツケ”や下座音楽、柝が入る通し稽古です。他の班の稽古中もセリフや段取りを確認しながら熱心に見学。稽古のあとは役ごとに小道具の扱いかた、裲襠(うちかけ)をつけての動きなどを入念に確認しました。
 

 

 

20日(土) 歌舞伎の扮装の実習、舞台稽古

 

化粧・衣裳・鬘すべて本番通りの舞台稽古に挑みました。化粧をしてもらい、衣裳をつけ、最後に鬘をかけてもらいます。楽屋も舞台も本番さながらの忙しさ。先生たちに手伝ってもらいながら小さな役者さんのできあがり。舞台でしかできない、立位置(たちいち)の確認など明日の本番に備えて入念な稽古を行いました。
 

 

 

21日(日) 発表会

 

一週間の体験の成果を披露する発表会。みなとてもすばらしい役者ぶりで、客席から大きな拍手がおくられました。舞台の合間には、松江さんによる体験教室の報告があり、スライドを使って教室の様子も紹介されました。終演後の修了式では梅玉担当理事から講評とご挨拶があり、修了証書が授与されました。
 

 

講師紹介

 

中村梅玉
指導監修
中村時蔵
十郎の指導
市川團蔵
五郎の指導
中村歌昇
工藤の指導
中村芝雀
舞鶴の指導
市川右之助
傾城の指導
中村松江
近江・八幡の指導
中村梅枝
傾城の指導
中村萬太郎
十郎の指導補佐
中村種太郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導
中村種之助
工藤の指導補佐
竹本幹太夫
竹本の指導
豊澤長一郎
竹本の指導
鳥羽屋文五郎
長唄(唄と三味線)の指導
鳥羽屋里夕
長唄(唄と三味線)の指導
田中傳次郎
鳴物の指導
中村吉三郎
親梶原・子梶原、鬼王、大名の指導、立役の化粧
市川新蔵
立役の化粧
市川新十郎
立廻り指導、立役の化粧
中村京紫
女方の化粧
中村京三郎
女方の化粧
尾上みどり
女方の化粧
市川茂之助
五郎の後見、立廻り指導
市川升一
立役の化粧
尾上音一郎
立廻り指導
中村梅之
大名の後見
中村梅秋
親梶原・子梶原の後見、立廻り指導
中村吉六
大名の指導、立廻り指導
中村吉二郎
大名の指導
中村京珠
少将の後見
中村京由
舞鶴の後見
中村京純
近江・八幡の後見、立廻り指導
中村竹蝶
虎の後見
中村信蝶
喜瀬川の後見
中村蝶之介
工藤の後見、立廻り指導
中村蝶三郎
大名の後見
中村蝶一郎
大名の後見

 

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