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※本書は、文化庁の委託調査の報告書として、若干部数を制作して関係方面に頒布したものです。大変ご好評いただいたため、頒布を希望される方のご要望に応えるべく、実費で頒布することにしました。残部数が少ないので売り切れの節はご容赦ください。一般書店での販売はいたしません。
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| 「はじめに−本書の目的と内容」 | ||||||||||||||||||||
| 歌舞伎は、オペラやミュージカルと同じように、音楽劇の要素が強い芸能である。 本書は、昭和20年から現在に至る約60年間に、歌舞伎に携わった音楽演奏家の方々について、その芸歴やプロフィールを調査した報告書である。 対象としたジャンルは、長唄と鳴物(囃子)および竹本とした。 長唄と鳴物は、歌舞伎舞踊の出囃子と、黒みす(下座)音楽を担当する。また、竹本は、義太夫狂言などで重要な義太夫節を担当する。どちらも歌舞伎を上演する上で、欠かすことの出来ない音楽である。 歌舞伎の技芸は、俳優のみならず、音楽演奏家との共同作業によって、連綿と継承されてきた。 しかし、歌舞伎はしばしば「役者の芸術」といわれるほど俳優に注目が集まり、「役者評判記」などの資料が豊富に残されている一方で、音楽演奏家に関する資料は非常に乏しい。そのため、歌舞伎音楽の継承を考えるための信頼できる資料が少ないという問題がある。 本保存会は、平成19年度に、文化庁・芸術団体人材育成事業の委嘱をうけ、「戦後の歌舞伎音楽演奏家データベース」作成事業にとりくんできた。しかし、調査は困難を極め、成果が不十分であった。そこでこのたび、文化庁のご理解とご支援をいただき、平成21年度の芸術団体人材育成事業の委嘱を受け、追加調査を行った。 その成果をまとめて公表することができたのは、多くの関係者の皆さまの多大なご協力のおかげである。あらためて感謝申し上げる次第である。 この調査結果はまだまだ不十分で、完璧なものではない。データの不足や捜索の手が届かなかった点についてお詫び申し上げるとともに、忌憚のないご教示・ご指摘を、ひとえにお願い申し上げます。 |
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